アイナースプログラム
看護師としての大事な一歩をスタートするために、IMS(イムス)グループでは平成23年より厚生労働省より公表された『新人看護職員研修ガイドライン』に対応した教育プログラム【アイナースプログラム】を整備しました。
本部研修、近隣グループ病院との地区ブロック研修、行徳総合病院内での研修と大きく3つの研修をベースに、新人看護師を大事に大事に育てていく教育プログラムを構築しています。
入職前研修では、グループの全新人職員が集まります。同期の多くの仲間達と一緒にIMS(イムス)グループの理念や、社会人としての心構えを学ぶことで団結力を深まります。
新人職員研修スケジュール
3月
行動目標 | 職場環境に慣れる |
本部研修 | 入職前研修(看護必要度 / BLS / 医療安全 / 情報管理) |
4月
行動目標 | 職場環境に慣れる |
院内研修 | 安全・情報・業務・物品管理 / 環境整備 / 排泄介助/清潔・衣生活援助 / バイタルサイン / 感染予防 / 安全確保 |
ブロック研修 | 呼吸・循環 / 食事援助 |
本部研修 | 接遇 |
5月
行動目標 | 職場環境に慣れる
日常の流れを理解する
チームメンバーとしての役割が理解できる |
院内研修 | 薬剤管理 / コスト管理 / 食事援助 / 排泄援助 / 活動・休息援助 / 呼吸・循環 / 予薬技術 / 症状・生体管理 / 苦痛緩和・安楽確保 / 院外研修(TDL) |
6月
行動目標 | 適切な連絡・報告・相談ができる |
院内研修 | 創傷管理 / 医療機器・器具管理 / 意識レベル把握 / フィジカルアセスメント |
本部研修 | 入職3か月フォローアップ |
7月
行動目標 | 指導のもと日常業務ができる(担当患者を持つ) |
院内研修 | 看護倫理 / プライバシ-保護 / 体位ドレナージ / 麻薬管理 |
ブロック研修 | 褥瘡・スキンケア |
8月
行動目標 | 受け持ち看護師としての役割が理解できる |
ブロック研修 | 心電図 |
9月
行動目標 | 指導のもと受け持ち看護師としての役割が実践できる(受け持ち患者を持つ) |
院内研修 | 災害・防災管理 / 人工呼吸器管理 / 輸血 / 救命救急処置 |
10月
行動目標 | 指導のもと夜勤業務ができる |
院内研修 | 食生活支援 |
本部研修 | 入職7か月フォローアップ |
11月
12月
1月
院内研修 | 家族の役割理解 |
ブロック研修 | 苦痛緩和・安楽確保(終末期看護) |
2月
3月
プリセプターシップ
新人ナースに対し、 2年~3年目の先輩ナース(プリセプター)が一定期間、固定のペアとなって業務の指導はもちろん、悩みごとなどの相談役として精神面での大きなサポート役をしています。
プリセプターシップの目的
- 新人ナースが、深刻なリアリティーショックやカルチャーショックを乗り越え、職場生活に順応できるようにする。
- 新人ナースが、組織の理念や目標・方針を理解し、具体的な役割行動がとれるようにする。
- 新人ナースが、看護の知識・技能・姿勢を身につけ、看護の実践・展開ができるようにする。
- プリセプターが、その役割を遂行することで指導者としての姿勢を培い同時に行動がとれるようになる。
クリニカルラダー レベルI / 新人(1年目)
到達目標
指導を受けながら看護を実践できる
看護実践
【定義】 専門的な知識、技術に基づいた個別的な看護の提供
構成要素 |
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看護管理 |
・倫理綱領を知り、看護実践の中で倫理的問題について指導を受けて気づくことができる |
看護課程の展開 |
・指導のもとに標準看護計画に基づいた計画が立案でき、看護課程展開ができる |
知識、技術、記録 |
・指導を受けながら、記載基準に沿って記録することができる
・指導を受けながらマニュアルに沿って適切な看護ケアを実践、評価ができる |
専門能力
【定義】 看護の質の向上に向けて人材育成、専門性の強化に取り組む能力
構成要素 |
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自己教育 |
・受け持ち患者の看護に必要な専門知識、技術の向上のために自主的に学習できる
・アイナースプログラム、院内、外の教育プログラムに参加する |
他者教育 |
・看護に対する体験を同僚と共有できる |
看護研究 |
・院内外の看護研究発表会に参加することができる |
看護管理
【定義】 看護サービス質の向上と組織目標達成の為の行動
構成要素 |
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リスクマネジメント医療安全・感染対策 |
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情報管理 |
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労務管理 |
- 支援を受けながら、時間内に業務を終えることができる
- 就業規則を守り、指導を受けながら必要な諸手続きがとれる
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目標管理 |
- 病院・看護部の理念や目標、所属部署の目標が理解でき、指導を受けながら個人目標が立案できる
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経営参画 |
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組織運営 |
- IMS基本理念と基本方針を知る
- IMS看護部の概要を知る
- 組織の行事に参加する
- メンバーシップを理解し、報告・連絡・相談ができる
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人間総合力
【定義】 組織の中で看護師としてて役割遂行するために必要な能力
構成要素 |
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対人関係 |
・コミュニケーションがとれ、必要な事を報告・連絡・相談ができる |
セルフコントロール |
・自分の健康状態を認識できる
(自分の心身の状況を必要に応じて報告できる)
・自分の性格や特徴や長所・短所を理解し表現できる |
社会性・組織性 |
・社会人としての基本的態度(挨拶、身だしなみ、言葉づかい)がとれる |
専門性 |
・専門職業人として自覚を持ち行動できる |
研修計画
研修名 |
具体的内容 |
①EKG |
心電図モニター 正常と異常 |
②リハビリ |
安全な移送と移乗、安楽な体位 |
③報告・連絡・相談 |
「ホウレンソウ」の実践 |
④コミュニケーション |
自己理解、職場で必要なコミュニケーション・スキル |
⑤メンバーシップ |
役割理解、チーム活動への参画 |
⑥看護過程の展開 |
事例検討 |
⑦周手術期の看護 |
術前・術中・術後の看護の理解を深める |
⑧家族ケア |
患者家族の感情を理解する |
⑨退院支援 |
退院調整に必要な知識を深める |
⑩訪問看護 |
訪問看護の業務を理解し、退院調整に活かす |
⑪プリセプターシップ |
新人教育、OJT |
⑫時間管理 |
仕事のスケジューリング、優先順位、協力姿勢、業務調整 |
⑬BLS |
救急蘇生 |
教育システム「クリニカルラダー」 レベルII